翻訳者を目指すあなたへのアドバイス
実務翻訳の仕事の流れ
実務翻訳における仕事の流れを解説します。
翻訳会社から仕事を受ける
クライアントからフリーの翻訳者に直接仕事を依頼するケースもありますが、ほとんどは翻訳会社を仲介するルートです。この場合、実務翻訳を目指す人は、トライアルを受けて翻訳会社に登録しておく必要があります。翻訳会社がクライアントから仕事を受注すると、まずコーディネーターが原文に目を通し、自社の登録翻訳者の中から適任者を選んで外注の手配をします。仕事を受けた翻訳者は、疑問点などがあるときは、コーディネーターを窓口にして問い合わせます。クライアントとの折衝やスケジュール調整を行うのも、コーディネーターの役割です。
納期に関して
翻訳者に与えられる仕事の期間は、数日間程度の場合が多くあります。1000ページを越すようなものは、数人がかりで時間をかけて訳す場合もありますが、短いものだと2〜3日で仕上げなければならないものもあります。中には、数時間後に納品してほしい、といった特急扱いの注文もあります。翻訳者から仕上がってきた訳稿は、チェッカーと呼ばれる担当者が誤訳や訳漏れなどを丹念にチェックします。問題が多い場合には、翻訳者に戻される場合もあります。
品質の保証
同じマニュアルの翻訳でも、技術者向けであれば、専門用語をそのまま使うことができますが、一般のエンドユーザーを対象とするものであれば、なじみのない技術用語を親しみやすい言葉に替えたり、より平易な文章で表現することが求められます。そのため、文書によっては、チェッカーの変わりにリライターに訳稿が渡り、クライアントの求めに応じたリライトや、必要に応じたブラッシュアップが行われます。また、日本語から英語への翻訳については、ネイティブのチェッカーが多くの場合加わっています。